情報処理学会 第81回 全国大会に参加しました

3月14日から3日間、福岡で開催されていた「情報処理学会 第81回 全国大会」に参加してきました。

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情報処理学会の公式ページによれば、全国大会は一年に一度開催される、学会最大のイベントとのことです。 私もこの全国大会に参加したことで、学会がカバーする様々な分野の研究発表や、有名な先生をお招きしての特別講演、様々なテーマの企画など、興味深いコンテンツをたくさん見ることができました。

最近、私は、情報処理系の研究分野から知識を得ようと、論文を読むことを始めたのですが、全国大会でも多くの論文を読むことができ、様々な研究に触れることができました。

全国大会で発表される論文は、一つずつの長さが2ページと、やや短いです。 そのため、余分な文章は削ぎ落とされ、必要なところだけが残っているような論文に仕上がっています。 読む側からすると、日本語であることに加えてページ数も短いため、次々と論文を読み進むことができました。

全国大会で発表される論文は、研究を始めたばかりの学生のものから、一般企業からのものもあります。 そのため、多くの論文を読んでいると、だんだんと論文の良し悪しがわかってきてとても良いです。 学会への論文投稿を目指し始めた学生の方たちも、まずは全国大会の論文をたくさん読んでみて、良い構成の論文の書き方を真似してみたらどうでしょうか。

また、様々な研究の発表の場で交わされる質疑応答の中で、「なるほど」と思ったこともありました。 現在行っている研究の全体像はどのくらいの規模で、そのうちのどれくらいの割合が今回の実験でカバーできたのか、という内容を論文に加えるとさらに良くなる、という内容のコメントでした。

全国大会のセッションの一つにあった「論文必勝法」のパネル討論の中でも話されていましたが、研究の目標が100%達成できていなくても、現在までにできたことを論文の体裁で書くことができれば、採録は十分にありえるとのことです。

研究の達成率を100%にすることは難しかったりしますが、ある程度の区切りで論文を投稿してみるのもいいですね。