書籍『RustではじめるOpenGL』の内容漏れと更新のお知らせ
技術書典7で頒布いたしました『RustではじめるOpenGL』に、1ページ分程度の内容漏れが見つかりましたので、お知らせいたします。
該当箇所は、「第2章 SDL」の中にある「2.1.3 Windowsの場合」の内容が抜けておりました。
メインで利用しているPCがLinuxであったため、記事データがすべてLinux上にあったのですが、Windowsの内容を記事にする際に、いつもとは別ファイルに書いていたため、マージし忘れていたようです。
大変申し訳ありませんでした。
実際の内容
「2.1.3 Windowsの場合」では、マルチメディアライブラリである「SDL」をWindows環境で使えるように準備をします。
次の内容が、実際に書かれるはずであったものです。
2.1.3 Windowsの場合
Windowsでsdl2 crateを使うために、SDLのライブラリをインストールする必要があります。
- rust-sdl2のGitHub: https://github.com/Rust-SDL2/rust-sdl2
このインストール方法については、上記のsdl2 crateのREADME.mdにも書かれていますが、本書でも解説していきます。
- SDLの公式サイト: https://www.libsdl.org/
SDL公式サイトの中にあるダウンロードページ(https://www.libsdl.org/download-2.0.php)から、開発向けライブラリ(Development Libraries)のSDL2-devel-2.0.x-VC.zipをダウンロードします。
圧縮ファイルを展開したあと、上記の64bit向け開発ライブラリのあるディレクトリの中にあるファイルをすべてコピーし、次のディレクトリの中へペーストします。
- ライブラリのインストール先:
- C:\Users\USER_NAME\.rustup\toolchains\CURRENT_TOOLCHAIN\lib\rustlib\CURRENT_TOOLCHAIN\lib
上記の「USER_NAME」と書いてあるところには、あなたのアカウント名を入れてください。 また、「CURRENT_TOOLCHAIN」と書いてあるところが2個ありますが、現在利用しているRustのツールチェイン名を入れてください。
ツールチェインの調べ方は、「rustup show」コマンドで知ることができます。 64 bit Windowsで、Visual Studioを使っている場合、ツールチェインの名前は、x86_64-pc-windows-msvcになるはずです。
ファイルのコピーが完了したら、Windows上でRustからSDL2を使う準備ができました。
ダウンロード版コンテンツの更新
現在、BOOTHにて『RustではじめるOpenGL』のPDFのダウンロード(DL)版コンテンツを販売しております。
PDFファイルに関してはすでに内容を更新し、v1.1.0をアップロードいたしました。
すでにダウンロードした方も、新しいバージョンのPDFをダウンロードできるはずです。
紙版に関しては更新ができないため、このブログ記事を合わせて読んでいただけるとありがたいです。
改めて、本書に内容漏れがありましたことをお詫びいたします。