技術書典7にて100冊以上頒布達成しました
9月22日(日)に開催されました「技術書典7」にて、『RustではじめるOpenGL』という書籍を頒布させていただきました。
無事に書籍も現地に配達され、多くのお客様に書籍を届けることができました。
我々のテーブルに来てくださった皆さん、Web上のページを確認してくださった皆さん、大変ありがとうございました。 また、技術書典の運営に携わっていた皆さん、素晴らしい本に仕上げてくださった印刷所の日光企画さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
私は夢・目標の一つとして、自分の本を出版してみたいという気持ちがあり、技術書典ではそれが叶えられたことをとても嬉しく思っています。
この貴重な体験で得たことを多くの人に共有するため、この記事にまとめていきます。 私はサークル初参加、技術同人誌の製作も初体験でしたので、これから参加しようとしている皆さんの参考になれば幸いです。
頒布状況と後払いシステムの使用頻度
全部で150冊印刷し、そのうち117冊の書籍を頒布することができました。 余った書籍は、自分の手元に持っておきたい分を除いて、会場からオンラインショップのBOOTHへダイレクト入庫しました。
売れた117冊のうちで、44冊が後払いシステムによる購入でした。 かなりの割合の人たちが後払いシステムを使っていたので、必須ツールと言っても過言ではないでしょう。
サークル被チェック数の推移
サークル運営者としては、書籍の印刷数を決定することは死活問題です。 たくさん頒布したい気持ちもありますが、余ってしまったら管理が大変です。
印刷数を決定するための大切な要素として、サークルの被チェック数があります。 技術書典のサークルチェックのページ上で一般参加者がサークルをチェックすると、サークル運営者たちが被チェック数を確認することができました。
毎朝、早朝の5:30頃にサークルの被チェック数を確認していたところ、次のような推移となりました。
- 2019-09-13: 41
- 2019-09-14: 43
- 2019-09-15: 45
- 2019-09-16: 46
- 2019-09-17: 54
- 2019-09-18: 59
- 2019-09-19: 73 (Twitterの推し祭りの効果)
- 2019-09-20: 81
- 2019-09-21: 89
- 2019-09-22: 121 (技術書典当日の朝)
Twitterで告知を行ったときと、開催直前に多くの人がチェックリストに追加してくれたようです。 おおよそ同じ冊数くらい売れたように思っています。
売れ行きの時間推移と考察
まず、午前中のほうが、たくさん本が売れました。 やはり事前に買うものをチェックして、確実にゲットするためにチケットを買って来場してくれているので、午前中の参加者は買う気に満ちています。 サークル側としてもすごく良いスタートダッシュが切れて、「すごい!我々の本が売れていく!」と、お隣さんと感動しておりました。
ところが、午後になると、売れるスピードが遅くなっていきました。 書籍が入っていたダンボールも一箱目は早い段階で空いたのに、そこからなかなか減っていきませんでした。
我々の書籍の扱っているテーマがRustで、しかもOpenGLの3Dプログラミングなので、かなりニッチです。 ソフトウェア開発の一般的な話題や、Web開発のように開発者人口の多いジャンルでしたら、初見でも興味を持ってくれる人が多かったかもしれません。
ただ、逆に「Rust×OpenGL」のようなニッチなテーマでも、内容をしっかり書いて、表紙を作り込み、きちんとした本の体裁にまとめれば、100冊は売れるのだろうという肌感覚を得ることができました。 せっかくの技術書典ですし、普通の書店には並ばないような、ニッチな内容の本を書いてみたいですよね。
ただ、どんな書籍でも、Twitterやブログで宣伝することはとても大切です。 知ってもらえて、初めて買う物リストに追加してくれます。 そうして、そのリストを元に、当日テーブルに来てくれることになります。 宣伝・告知はしたほうが良いです。
書籍作成のノウハウ
今回、初めてRe:VIEWを使った版組を行いました。 その際に、TechBooster製の技術同人誌に特化したテンプレートを書籍執筆の土台として使わせていただきました。
- GitHub - kmuto/review: Re:VIEW is flexible document format/conversion system
- GitHub - TechBooster/ReVIEW-Template: TechBoosterで利用しているRe:VIEWのテンプレート(B5/A5/電子書籍)を公開しています
本当はLaTeXが好きだったので、そちらを使おうかと思っていました。 しかし、「トンボ」「ノンブル」って何?という状態からのスタートでしたし、印刷用PDFも電子書籍版PDFも同時に作成できる利点もあったので、かなり早い段階で上記のテンプレートに切り替えました。
実際のところ、自分のコーディングするスピードはある程度把握しているものの、文章を執筆するスピードがわからないために、完成するのか不安になる場面もありました。 その上さらに、LaTeXでのノンブルの実現方法を悩んでいたら、かなりツラい気持ちになっていたはずなので、早めに切り替えていて正解でした。
このような書籍作成のノウハウは、「技術書典」「Re:VIEW」などのキーワードで検索すると見つけることができると思います。 追々、技術書典対策のために私が行ったことを、ブログの記事にしていくつもりですので、乞うご期待です!
BOOTHからの販売開始
技術書典7では30冊ほど書籍が余りましたので、会場からダイレクトに、オンラインショップのBOOTHに送りました。
もうすでに入荷待ちをしてくれている方がいらっしゃるようです。 気になる方は「入荷お知らせリクエスト」という機能を使うと、入荷された際にメールを受信できるようです。
BOOTHから購入できるのは、紙版とPDFのダウンロード版(DL版)です。 セットはありませんので、ご了承ください。
まとめ
最後にもう一度、今回テーブルに来てくださった皆様には心より感謝いたします。
また、新しい書籍を頒布できる準備が整いましたら、技術書典やオンラインショップなどで公開したいと思っています。